基礎代謝の重要性

基礎代謝は生命を維持するために、何もしなくても寝ていても消費しているカロリーのことです。

基礎代謝は何もしなくても消費されるカロリー

ダイエットは、この基礎代謝を意識するかしないかで成功するか失敗するか決まると言っても過言ではありません。なぜなら、基礎代謝量は普通の人の1日の総消費カロリーのうち、約70%も占めているからです。

食事管理の重要性

基礎代謝が70%を占めているということは、運動などで消費するカロリーは少ないということになります。もちろん運動は、ダイエットに効果がありますし、基礎代謝の増加にも効果があり、健康維持、体型維持に欠かせませんが、あくまで補助的なものとなります。

当然ですが、摂取カロリーはすべて飲食によるものです。つまり、消費カロリーの大半を「なにもしなくても消費される」基礎代謝が占めているのだから、ダイエットでは、摂取カロリーの全てである食事をコントロールすることが、運動よりもずっと重要な課題であり、ダイエットの基本中の基本ということになります。

食事管理を怠れば運動の効果も消えてしまう

一生懸命運動しているのになかなか痩せないと感じている方は、結局今までよりわずかに多目にカロリーをとってしまって、運動によるわずかな消費カロリーと相殺してしまっていたり、体型を変えられるほど消費してなかったということです。運動による効果も、食事管理があって初めて実感できるということを肝に銘じておきましょう。

水分による体重の低下に注意

運動直後に体重を測定して一気に痩せたと感じている方もいるかもしれませんが、それはほとんど水分が抜けて体重が落ちただけなので脂肪が落ちて痩せたわけではありません。汗をかき水分を引き寄せる塩分ごと抜けるため異常に体重が落ちることもあります。

これらにより、運動によるダイエット効果を即効性のものだと思い込み、体重が落ちた経験から過剰に期待してしまっている人は少なくないと思います。

しかし、当然ながら水分減少による体重低下は痩せている訳ではありません。逆効果にもなるので注意しましょう。

基礎代謝と筋肉

過剰な摂取カロリーは太るということはよくご存知だと思いますが、これに加えて、食事管理と基礎代謝というのはとても密接な関係があります。

代謝の多くに影響する筋肉

基礎代謝は総消費カロリーの約70%を占めていると説明しましたが、筋肉は基礎代謝ののうちの約50%(総消費カロリーの35%)も占めています。さらに、運動や日常的な活動による一定時間の消費カロリーも筋肉量に比例します。つまり筋肉が多いほど痩せやすく(太りにくく)、少ないほど痩せにくい(太りやすい)ということになります。また、筋肉は見た目のメリハリをつけ、同じ体重でも筋肉量が多い方が体脂肪率が低く、圧倒的に引き締まって見えます。

基礎代謝は何もしなくても消費されるカロリー

筋肉の維持には運動だけでなく食事管理が必要

筋肉というと筋トレなどの運動が1番に浮かぶと思いますが、運動以上に食事の影響も強いのです。筋肉を増やすには余剰なカロリーが必要であり、ダイエット中は筋肉が減少傾向にあります。ダイエット中に筋肉を大幅に増やすのは非常に困難なので、筋肉の減少を抑え、スムーズに脂肪のみを燃焼するための正しい食事管理を行いましょう。スムーズに痩せるためにも、リバウンドをしないためにも必要なことです。

もちろん、筋トレをすることによって、栄養が脂肪より筋肉にいきやすくなるので、ダイエットには筋トレも効果的です。有酸素運動も加えて行なうと更に効果的でしょう。太りにくい体質、メリハリのあるセクシーな体型を作りたいという方にも筋トレ基本講座がおすすめです。

筋肉以外の基礎代謝は?

基礎代謝のうちの約50%が筋肉と説明しましたが、その残りは消化器系、循環器系、脳、骨格、皮膚、髪などのあらゆる器官です。これらも筋肉と同様に、健康的な食事管理や運動によって活動が活発になるので、基礎代謝量を多くし、健康的で丈夫な美しい体、そして回転の速い頭を手に入れることができると考えられます。外見を綺麗にしたい場合も、中身から健康にするのが効果的ということですね。

このページのまとめ

  • 基礎代謝は何もしなくても生命維持などのために消費されるカロリー。
  • 基礎代謝は総消費カロリーのうち約70%を占める。
  • 運動による消費カロリーは少ないので食事管理による摂取カロリーのコントロールが必要。
  • 筋肉は基礎代謝のうち約50%を占めるので、筋肉が落ちにくいダイエットをする必要がある。