ダイエットの停滞をチートデイで防ぐ
ダイエットで体重が落ちてくると、基礎代謝も落ちてしまいがちです。するとダイエットの効果も徐々に停滞し始めます。今回は、その現象を防ぐためのチートデイについて。
摂取カロリーに揺さぶりをかける
この停滞を、精神的にも負担をかけずに打破する方法があります。押して駄目なら引いてみろという考えで、これまでに抑えてきた摂取カロリーを逆に上げてやりましょう。
これによって、一時的には落とした体脂肪が戻ってしまうかもしれません。しかし、体脂肪の燃焼に必要な筋肉も落ちにくく、落ちた代謝を上げることができます。
思いっきり力を入れても引っ張ってもなかなか抜けないものでも、小刻みに反動をつけると案外スムーズに抜けたりすることがあるように、1度引いたとこから、また落とすことによって、以前停滞していたところでも停滞せずに落ちやすくなります。
チートデイを取り入れよう
チートデイというのは、和訳すると、「ズルをする日」という意味になります。
ボディビルなどでよく使われる食事管理のテクニックですが、ボディビルではコンテスト時に過剰なほどの筋肉を維持しながら極限まで脂肪を落とすというダイエットの中でも最も難しいことをします。
ボディビルダーの多くは減量時にチートデイを取り入れることによって、難しいダイエットを効率よく行っています。
つける筋肉の量は違いますが、普通の一般的なダイエットでも、筋肉(代謝)を維持しながら減量するという事は同じなので、チートデイの効果は感じられると思います。
チートデイの実践方法
チートデイは「摂取カロリーなんて無視して好きなものを食べてしまう。」という人もいれば、「あくまで摂取カロリーを増やすだけで内容は整った栄養バランスの食事をとる。」という人もいます。あまり無茶な食事内容では、代謝が上がるだけでなく、チートデイで太った分が数日後まで影響が出るという事も起きてしまうので気をつけましょう。
ダイエット時に不足していた栄養素などもついでに摂っておくのが理想的でしょう。また、好きなものというとお菓子系などのものが多いと思いますので、食物繊維などを一緒にとり、血糖値の上昇を緩やかにするとリスクが減らせます。
また、特にタンパク質ですが、好きな食べ物ばかりではなく、ダイエット時に普段摂っていた分の最低限の栄養は必要です。+ちょっと好きなものを食べるという程度がベストだと思います。
チートデイをいれる目安としては、停滞している時だけでなく、ダイエット中は常に様子見しながら週に1回~2週間に1回程度入れてみてください。
停滞してから対策を打つというよりも、このように最初から予防しておきます。それでも停滞してしまった時は思い切って3日くらい続けても良いかもしれませんが、連日チートデイを続けるとリバウンドしてしまうばかりか、食事管理を続けるのが嫌になってしまうので、基本的には1日に抑えておくのが良いと思います。
効率的に痩せ、無理なくダイエットが続く
チートデイを取り入れると、一時的にちょっとしたリバウンドを起こすわけですから躊躇してしまう方もいると思います。
しかし、間違ったダイエットによるリバウンドとは違い、チートデイによるわずかなリバウンドはあくまで計画のうちです。実際のところ、1日くらいではリバウンドというほどの状態にはなりません。食事量や塩分が増えたことによる「水分量の増加」で、一時的に体重が増えるかもしれませんが、脂肪は1kgで約7200kcalもあるので、落とすのが大変なだけでなく、逆に増える時も、1日いつもより多めに食べたくらいではわずかにしか体脂肪は増えません。
どちらにしろ、極端な短期間では体重は落ちても、体脂肪が落ちるわけじゃないので、チートデイを入れて計画的に行った方が効率的に速く痩せることができます。
チートデイを取り入れ、メリハリのある楽しいダイエットにしましょう。効率が良いだけでなく、精神的にもストレスや負担が少なくなり、ダイエットを無理なく続けるコツでもあります。
このページのまとめ
- ダイエットでは筋肉などの減少による基礎代謝などの代謝低下は避けられない。
- 摂取カロリーを普段より多目にとるチートデイを取り入れ、代謝の低下を最低限に抑える。
- チートデイでも好きなものばかりでなくタンパク質などの必要な栄養素はしっかり摂る。
- お菓子など血糖値が上昇しやすいものは食物繊維と一緒にとり、リバウンドのリスクを減らす。