飲酒とダイエット
お酒がダイエットや健康に与える影響、エンプティカロリーの意味について紹介しています。
お酒はエンプティカロリーだから太らない?
「人間はアルコールのカロリーを使えない」という説からお酒のことをエンプティ(空の)カロリーと表現します。
ただし、この説はまだ仮説の段階であり、70%は使われるという結論が有力になっているそうです。
エンプティカロリーの本当の意味とは
エンプティカロリーの本当の意味は、
「タンパク質やビタミンなど必要な栄養素が含まれず、栄養価がないくせにカロリーが無駄にある食品」
だそうです。
つまり、エンプティカロリーというのは、ジャンクフードとほぼ同等の意味です。
果汁などが多く含まれない炭酸飲料などのジュースはジャンクフードの一種ですが、エンプティカロリーでもあります。
もちろんお酒もそうです。
エンプティカロリーは、カロリーが空っぽなのではなく、
カロリーがあるのにその中身が空っぽということですね。
最初に説明したエンプティカロリーの使い方は、お酒を売りたい人や飲みたい人には都合が良いものですが、残念ながら誤った使い方です。
もし、"仮に"アルコール分のカロリーが無効であっても、アルコール飲料の原料のカロリーはきっちり摂取されますので、たくさん飲めば太ります。
飲酒は内臓脂肪を増加させる
胃や腸で消化吸収された栄養素は肝臓に送られます。
飲酒によりアルコールを摂取すると、肝臓で中性脂肪合成が促進されます。
その結果、内臓脂肪が肝臓に蓄積されます。
実際、アルコール中毒の男性と健康的な男性を比較すると、同じ体脂肪量、体重でも内臓脂肪だけが多いそうです。
飲酒の影響で脂肪がお腹に集中するような感じですね。
女性の場合、多少の皮下脂肪があっても、必ずしも弱点にはなりません。むしろ適度であれば女性らしさにもなります。
しかし、お腹ぽっこりではまるで中年親父体型になってしまい、女性らしさには程遠くなってしまいますよね。
タンパク質の合成も阻害されてしまうため、筋肉が落ちやすく、余計に体型が崩れやすくなります。
筋肉が落ちれば代謝も落ちるので、太り易い体質になります。
お酒を飲むと食生活が乱れて肥満につながる
お酒のお供に必要なのがおつまみです。
大抵のおつまみは油っこくしょっぱいものです。
餃子とか揚げ物とかお肉の加工食品、スナック菓子など・・・
時間をおいて更にラーメンのような脂っこい炭水化物や、菓子パンやケーキなど甘いものが食べたくなることも・・・。
酔って自制が利いているつもりで利いていないので、普段より多く食べてしまうことも多いです。
必要な栄養素が十分に含まれず、過剰になりやすい栄養素が含まれた食品をたくさん食べて肥満の原因になってしまうので、もちろんダイエットや美容にはよくありません。
また、お酒のあとはジャンクフードや甘いスイーツが食べたくなります。
これは肝臓がアルコールを分解するときに血液中の糖分を消費して、血糖値を下げるためです。
血糖値が低くなると空腹を感じてしまい、満足するまで食べたばかりなのにまた食べたくなります。
この時、お酒で味覚がマヒしているため、より塩分や油、糖分などが多く味の濃いものを食べたくなってしまいます。
味が濃いものは、ただでさえ脂質、塩分の取り過ぎになりやすいのですが、食欲を過剰に促進させる働きもあります。
食べすぎてしまうのは、血糖値の低下の他にも、アルコールで脳の満腹中枢がマヒしているせいでもあります。
お酒はストレスの原因になる
こうしてみると飲酒がいかに太るか、ダイエットに悪影響かがよくわかりますね。
それでもお酒を我慢するとストレスがたまるから飲まずにいられないですって?
確かに、一理あるかもしれません。
しかし、お酒を飲んだ状態でおつまみや締めの食事を控えるのはとても辛く、理性が弱まっているので相当の根性で補う必要があります。
最初の我慢を怠ったばかりに結果的には余計にストレスがたまってしまうことにもなりかねません。しかも溜まるものはストレスだけでなく体脂肪もたまります。
節制に失敗すれば、更にショックでお酒が飲みたくなり・・・悪循環。
こうして、飲酒の習慣ができると、依存が強まり、お酒を普段から飲むようになってしまいます。
依存し始めると、普段から飲みたい気持ちが出てきます。
でも仕事や生活のことを考えると、状況や頻度はコントロールしなくてはなりません。
もし、普段からお酒を飲みたい気持ちが出来てしまうと、
現代人はジャンクフードやスイーツを控えるだけで結構辛いのに、
それに加えて、お酒によるストレス地獄まで始まります。
年をとっていよいよ肝臓の数値が悪くなり始めた頃には、
お酒関係でたまるストレスは物凄いことになっていると思います。
飲酒の習慣が身に付いてしまわないように、お酒はたまに飲む程度にしましょう!
既に習慣を持ってしまった人は、これを機に依存からの離脱に挑戦してみてはいかがでしょうか?