運動の効果が出ればやる気は続く

なぜ運動に飽きるのか?では、運動の効果が感じられないことも、運動が続かない原因の一つだということを説明しました。

運動の効果が出ないとやる気が続かないのは、誰もが経験から感じていることでしょう。

しかし、運動の効果がすぐに実感できるものではない、ということもわかっているはずです。

なぜこのような、
「運動を続ければ効果が出てくるのはわかっているのに、効果を感じなければやる気が出ない」
という現象が起こるのでしょうか?

やる気の鍵をにぎるドーパミン

運動の効果が出ないとやる気が出ないその理由・・・

それは、快楽物質ともよばれる神経伝達物質のドーパミンが分泌されないからです。

運動の効果を感じた時、ドーパミンが分泌され、非常に良い気分になります。

そして、またその「良い気分」を脳が求め、運動をするやる気がわいてきます。

運動の効果→やる気→ドーパミン : ドーパミン=やる気物質

美味しいお菓子を食べた時の満足感から、何度も食べたいと感じるのと同じような仕組みで、運動が癖になるわけです。

と、言っても、お菓子を食べるという簡単な行動に対して、癖になるまでは運動は少しハードルが高いですよね。

そこで、前回の運動が続く考え方でやったように、なるべくハードルを低くして行動に移しやすくしましょう。

効果さえ出始めれば、ドーパミンなどの、やる気脳内物質(やる気ホルモン)の作用で、最初の頃に比べれば、精神的な面でずっと楽に運動にとりかかれるようになります。

ご褒美のおやつが、ご褒美の運動に変わる?

運動の効果が出始め、やる気も高まった頃には、脳の中では、
「運動」と「美味しいお菓子」が等価に近くなります。

運動=ケーキ?

下のイラスト図を見てください。
これはジャンクフードとスイーツをひかえるための対策に載せた、スイーツに対する依存状態を表したものです。

依存のサイクル

これが、下の図のように、運動が美味しいお菓子の代わりになるとイメージしてください。

依存のサイクル:運動バージョン

このように、運動に対する依存のサイクルが出来てしまえば、運動せずにはいられなくなるかもしれませんね。

運動がお菓子に置き換わると摂取カロリーも減らせる!

勘の良い方は、途中で気付いたかもしれませんが、
運動がお菓子に置き換わってしまえば、運動で消費カロリーを増やせるだけでなく、お菓子の食べすぎによる余計な摂取カロリーも減らせることになります。

これまでは頑張ったご褒美といえば、美味しいおやつだったのが、運動の効果を実感し、ドーパミンが分泌されれば、もうそれ自体がご褒美となり、満足できてしまうでしょう。

簡単に食べられてしまうお菓子と違って、運動の効果を出すのは、それなりに大変ではあります。

しかし、その分、美味しいものを食べた時の、何倍もの達成感、満足感があり、自然にやる気がわき、運動が続くのではないでしょうか?