筋肉(代謝)とタンパク質

プロテインの効果を理解するために、まずは、筋肉の働きや、栄養源について知りましょう。

筋肉の働き

プロテインは筋肉を増強する薬ではありませんが、プロテインを取り入れることは筋肉を増強するのに有効です。

筋肉は体型を整えたり体を動かすだけでなく、総消費カロリーのうちの多くを占めるという特徴も持っています。

まず1日の消費カロリーの約70%は、ただ寝ているだけでも生命を維持するために消費される「基礎代謝」によるものです。そしてこれの50%は筋肉によるものです。

更には、基礎代謝とは別の、運動など動くことによる代謝のほとんども筋肉によるものです。

なのでダイエットでは、筋肉が落ちないように維持することが重要であり、筋トレでは筋肉を成長させることにより消費カロリーを大幅にアップすることが可能です。

年齢と共にくる筋量の低下が主な原因であるメタボリックシンドロームや、アンチエイジングにも、筋肉を鍛え、筋肉をつけるということは非常に効果を発揮します。

筋肉を作る栄養素

あらゆる理想の体型を目標とした肉体改造に重要である筋肉ですが、一体どのような栄養素で作られているのでしょうか?

既におわかりの方が多いと思いますが、筋肉はタンパク質でできています。そしてプロテインとは日本語でタンパク質という意味です。

今の段階では、わざわざプロテインなどのサプリメントでタンパク質を摂る必要性についてはわからないかもしれませんが、タンパク質の重要性についてはなんとなく理解して頂けたかと思います。

タンパク質は体を作る栄養素

タンパク質は筋肉だけではなく、肌、毛髪、爪、目、血液、臓器も形成し、神経伝達物質やホルモンまでもがタンパク質によって作られます。そして骨もタンパク質が多く含まれています。「骨=カルシウム」というイメージですが正確にはカルシウム+タンパク質が主要成分と考えた方が良いでしょう。

要するに、人間の体は「タンパク質のかたまり」なんです。全ての栄養素の中で1番重要な栄養素といっても過言ではないでしょう。プロテイン講座のトップでも話したように、Protein(タンパク質)がギリシャ語の第一という意味から生まれたという説にも納得がいくのではないでしょうか。

特に現代の食生活では三大栄養素のうち、炭水化物や脂肪を簡単に摂り過ぎてしまう時代ですから、タンパク質がより重要になってきたともいえるのではないでしょうか。

つまり、体を維持するためには思ってる以上にタンパク質が多く必要であり、維持に必要な量から更に筋肉強化、代謝アップ、美容などのためのタンパク質を補給するにはかなりの量が必要となります。

それに比べて日本人の多くが1番不足している三大栄養素がタンパク質です。このタンパク質はなかなか多く摂れません。

「だったらプロテインでなくても普通の食事でタンパク質沢山食べればいいじゃないか」「沢山必要なら沢山摂っても脂肪にならないだろう」と思う人もいるかもしれません。

しかし、タンパク質を通常の食事で多く摂るのは単純に難しいだけでなく、更に難しくしてしまう問題があるんです。次のページではこの問題について解説していきます。

このページのまとめ

  • 筋肉は体を動かしたり、体型を整えたり、総消費カロリーの多くを占めていたり、あらゆる事に関係する重要な役割を持っている。
  • 筋肉はタンパク質でできている。
  • タンパク質は人体のあらゆる部分を作っているため、筋トレやダイエットなどの肉体改造ではプロテインが最も有効なサプリメントである。