筋トレグリップ講座1 グリップの種類

ジムや、自宅での筋トレで主に使うダンベルやバーベルのグリップ(持ち方・握り方)には種類があります。

グリップの種類、向き、手幅にそれぞれ更に細かい分類があるので、これらを組み合わせて、種目や目的などに最適なグリップで行いましょう。

筋トレグリップ講座は、この記事(筋トレグリップ講座1 グリップの種類)に、筋トレグリップ講座2 グリップの向き筋トレグリップ講座3 グリップの幅の2つを加えて、全3回でお送りします。

グリップの種類は親指の位置で決まる

グリップの代表的な種類にはサムアラウンドグリップと、サムレスグリップがあります。

「サム」とは親指のことで、この親指をバーに巻きつけているか外しているかでグリップの種類が変わります。

サムアラウンドグリップ

サムアラウンドグリップは、一般的な安定性重視の握り方です。

バーを親指以外の4本の指と手の平で握った上から、更に親指で人差指、あるいは中指までロックし、がっちりとホールドします。

そのため、バーが手の中でふらついたり、落としてしまうリスクが少なくなり、安全な筋トレを実践できます。

サムアラウンドグリップで行うダンベルベンチプレス

次のサムレスグリップの方が負荷をコントロールしやすい場合もありますが、顔などに落とすリスクのある種目は、なるべくサムアラウンドグリップで安全性を高めましょう。

サムレスグリップ

サムレスグリップは親指を外した、握力重視の握り方です。

サムレスグリップの画像

これよりさきに紹介したサムアラウンドグリップの方が、握力が維持できそうなイメージがあると思います。

しかし、実際には「親指の付け根の腹の部分」と「人差し指から小指までの4本」で挟んだ方が握力が発揮されます。
なので、親指の付け根の腹をしっかりバーに押し付けられるサムレスグリップの方が握力を維持しやすくなります。

外した親指もサポートとして、他の指と同じ側からバーに巻きつけたり、人差指を押さえたりします。

サムレスグリップは、ターゲットの筋肉より握力を先に消費してしまいやすい種目がほとんどである、背中のトレーニングでよく用いられます。

また、サムレスグリップはバーを保持することに余裕ができる分、鍛える筋肉の部位に集中できるので、安全性より効果を重視した筋トレに向いています。

背中のトレーニング時にはサムレスグリップが基本ですが、保持力の更なる強化と安全性への配慮のために、リストストラップ(リフティングストラップ)を併用するのが一般的です。