レストポーズ法

レストポーズ法とは、高重量で限界まで行い、10~30秒程度の短いインターバルをとってから、また数回行うという筋トレ法です。

セット中に、休息(レスト)をとるために一時停止(ポーズ)するので、レストポーズ法といいます。

レストポーズ法では、非常に高強度で筋肉を鍛えることができるため、かなりの筋力アップ、筋肉量の向上が期待できます。

レストポース法のやり方

インターバルは、最初は10秒~20秒くらいで、後半ほど長めにとります。

ただし、長く休憩を取りすぎると普通のセット間のインターバルと同じになってしまい、意味がないので、最大でも30秒くらいにしましょう。

少しの休憩を挟みながら、同じ重量のまま回数をたくさんこなします。

具体的な手順の例は、以下のようになります。

レストポーズ法の1例

  1. 6回くらいできる高重量にセット
  2. 限界の6回くらいまで行う
  3. バーベルをラックに戻し、15秒のインターバルをとる
  4. 少し回復したら同じ重量のまま2回行う
  5. 再び、バーベルをラックに戻し、20秒のインターバルをとる
  6. 同じ重量のまま更に1回行う
  7. バーベルをラックに戻して30秒のインターバル
  8. なんとかもう1回挙げてラックに戻し終了

インターバルを挟んでいますが、レストポーズ法では、上記のような手順全てで、通常の筋トレメニューでいう1セット扱いになります。

私が、レストポーズ法を用いた場合に筋トレ日記をつける時は、
50kg×6、50kg×2...と書いてしまうと普通にやった場合と区別がつかないので、50kg×6+2+1と書きます。

また、この例は、毎度、回数を決めて行っているのではなく、できる回数まであげた結果です。

インターバルに関しても、予め決めていたのではなく、『だいたい出来そうなところまで回復したら再開』という形をとっています。
(10秒数えて、まだ無理かな?→じゃあ、更にあと10秒→いける!再開!という感じ)

レストポーズ法のイメージ: 重量を維持するので、体力と回数は落ちていきます。その分、インターバルは反比例して長くなります。

レストポーズのやり方 応用編

レストポーズ法には色々な取り入れ方があるようです。

例えば、1セットごとの“合計”回数を決めておくというものがあります。

レストポーズ法:合計回数を固定

  • 1セット目 : 10回
  • 2セット目 : 8+2(計10回)
  • 3セット目 : 6+2+1(計9回)

これは、1セットの目標回数を10回に設定したものです。

1セット目は、レストポーズ法なしで10回できていますが、2セット目は、8回で限界がきたので、レストポーズ法を使って合計で10回行っています。

最初のセットからレストポーズ法を使うつもりの場合は、もう少し高重量に設定することになります。

ちなみに、セット中はレストポーズ法で極端に短いインターバルをとっていますが、各セットの間には、十分なインターバルをとります。

レストポーズ法は自宅での筋トレに向いている

ジムなどのトレーニング環境で、パートナーや手伝ってくれるインストラクターの方がいる時は、自力で上げるのが難しくなったタイミングで、補助をしてもらいながら更に挙げて、筋肉を追い込むことができます。

スポーツジムの画像

しかし、レストポーズ法であれば、自宅で1人で筋トレを行うときにも、自力でかなり追い込むことができます。

レストポーズ法では、『インターバルの時にはラックに戻す』というのが通常のやり方のようですが、
ベンチプレスやスクワットで苦しい時に、『関節をロックした状態で軽く呼吸を整えてから次のレップをこなす』というやり方もプチ・レストポーズ法といってもよいかもしれませんね。

レストポーズ法の注意点など

レストポーズ法は、高重量でかなり限界まで追い込むやり方で、ターゲットの筋肉が疲労する以外にも、かなり体力を消耗すると思います。

なので、危険度が高い筋トレ法ともいえます。

特に、自宅で1人で行う場合には注意が必要ですので、バーベルベンチプレスバーベルスクワットなどでレストポーズ法を利用する際には、パワーラックなどのセーフティバーを必ずセットしておきましょう。

安全な環境でレストポーズ法を利用しましょう。

また、オーバーワークにもなりやすいので、筋トレの度にレストポーズ法をやるのではなく、使用重量や回数などが頭打ちになった時などに限定して、レストポーズ法を取り入れると良いでしょう。

短いインターバルを挟んだ後に、更に回数をこなすことを前提にすると、
つい手を抜いてしまって、『まだ2,3回は上げられたはずなのに温存してラックに戻しまった。』ということもありがちです。レストポーズ法を取り入れる時はこういった点にも注意してください。