ダンベルインクラインベンチプレス

ダンベルインクラインベンチプレスとは、傾斜のついたベンチ(インクラインベンチ)に寝た状態で、ダンベルを持ち上げ、大胸筋上部を鍛える筋トレです。ここでは、ダンベルインクラインベンチプレスのやり方や動作のポイント、注意点を解説しています。

ダンベルインクラインベンチプレスで鍛えられる筋肉

  1. 大胸筋上部
  2. 上腕三頭筋
  3. 三角筋前部

フラットベンチで行なうダンベルベンチプレスと比較すると、大胸筋の上部はもちろんですが、やや肩の筋肉(三角筋)への負荷が強まります。

ダンベルインクラインベンチプレスのやり方

  1. ダンベルを持ってインクラインベンチに仰向けに寝る。
  2. 肩甲骨を寄せ、胸を張り、お尻を頭側に引き寄せ軽いブリッジを組む。
  3. スタートポジションに構える。
  4. 手の位置は胸上部のライン上でゆっくり降ろす。
  5. 肘が弧を描くように挙げる。

※4~5繰り返し。

ダンベルインクラインベンチプレスのスタートポジション ダンベルインクラインベンチプレスのボトムポジション

ダンベルインクラインベンチプレスの動作のポイントや注意点

  • 大胸筋上部を意識する。
  • 慣れないうちは浅い角度のインクラインから始める。
  • 肩甲骨を寄せて胸を張り、ブリッジを組んでこの状態をキープする。
  • 手首を立てる。
  • 肘を外側に突き出さない。

高重量でやる場合はダンベルを膝で蹴り上げてスタートポジションにセット

フラットで行なうダンベルベンチプレスほどではありませんが、ダンベルインクラインベンチプレスも筋力の強い大胸筋を中心に肩、腕の筋肉を総合的に使うを使うためかなり高重量が扱えます。そのため、慣れてくると、かなりの重量が扱えるようになり、スタートポジションをとるのが難しくなります。オンザニーテクニックを身に付けて、スムーズにスタートポジションにつきます。

ただし、インクランベンチだと、通常のダンベルベンチプレスと違って、倒れ込みながらスタートポジションにつくことができません。座ってからは膝の上にあるダンベルを片方ずつ蹴り上げる事によってカール動作を補助し、スタートポジションまでセットしてください。

初心者は浅い角度のインクラインベンチから

最終的には、45度くらいのインクランベンチで行う人が多いです。

45度よりきつい角度でやると、大胸筋上部よりも肩に効いてしまうからです。

しかし、初心者はフラットの状態でも肩に効いてしまうくらいなので、まずは、フラットベンチで慣れてから、徐々に角度をつけていきましょう。

フラットからインクラインまで少しずつ角度を変えるフラットインクラインベンチ

かっこいいバストを目指すならダンベルインクラインベンチプレスを筋トレメニューに加えよう

ダンベルインクラインベンチプレスは、通常のダンベルベンチプレスだけでは発達させにくい大胸筋の上部を鍛えることができます。通常のベンチプレスの補助種目として行ってください。

大胸筋上部

ダンベルインクラインベンチプレスには、

  • インクラインベンチプレスの大胸筋上下をバランスよく鍛える効果
  • ダンベルの利点である自由な軌道と広い稼動域、左右バランスよく鍛える効果
  • 高重量で胸を鍛えられるベンチプレスの強力なバストアップ効果

などの特徴をバランス良く、かねそなえています。
なので、かっこ良いバストを作りたいならダンベルインクラインベンチプレスは胸の筋トレメニューには欠かせません。

筋力アップや大胸筋のボリュームだけでなく、バランスを特に重要視している人は、このダンベルインクラインベンチプレスを胸のメニューのメインに持ってくる事が多いようです。