インクラインカール

インクラインカールとは、インクラインベンチ(傾斜をつけたベンチ)に寝た状態で、ダンベルアームカールを行い、上腕二頭筋の長頭を鍛える筋トレです。ここではインクラインカールのやり方や動作のポイント、注意点、長頭を鍛える効果、インクラインカールをより強化したライイングカールなどについて紹介しています。

インクラインカールで鍛えられる筋肉

  1. 上腕二頭筋(長頭)
  2. 上腕筋

インクラインカールのやり方

  1. 45°くらいの傾斜のベンチに座ってもたれかかり、腕を下に伸ばした状態で逆手でダンベルを持つ。
  2. 上腕二頭筋を収縮させて、肘の位置を固定したまま肘を曲げ、ダンベルを持ち上げる。
  3. 肘を伸ばしてダンベルを降ろす。

※2~3繰り返し。

インクラインカールのスタートポジション インクラインカールのトップポジション

インクラインカールのポイント

  • 常に上腕二頭筋を意識し、力を抜かない。
  • 前腕が疲労し過ぎない程度にゆっくり動作する。
  • トレーニング動作中、頭以外はベンチから離さない。
  • 肘の位置をあまり変えないように注意する。
  • 持ち上げると同時に手首を返して手の平を上に向け、上腕二頭筋の収縮を助ける。

インクラインカールには力こぶのボリュームを底上げする効果がある

インクラインカールは、肘を体の後ろにしてアームカールを行なうことにより、上腕二頭筋(力こぶ)の長頭を集中的に鍛えることができます。

上腕二頭筋長頭と上腕二頭筋短頭の位置

力こぶのピーク(高さ)を出すには短頭を鍛える必要がありますが、全体的なボリュームを出すためには長頭も鍛える必要があります。

インクラインカールには上腕二頭筋をストレッチさせる効果もあり、より強い刺激を上腕二頭筋に与えることができます。

ライイングカールで上腕二頭筋を強烈にストレッチ

フラットベンチの上で横になってダンベルカールを行うことで、インクラインカールより更に上腕二頭筋をストレッチすることができ、上腕二頭筋の長頭をより重点的に刺激します。

ライイングカールのスタートポジション ライイングカールのトップポジション

インクラインカールの個性を、より強調したような筋トレですが、インクラインカールではインクラインベンチ、もしくは、角度調節のできるベンチが必要なのに比べ、ライイングカールならフラットベンチでも手軽に行えるので、自宅でおこなう筋トレにも導入しやすいと思います。

ただし、ライイングカールは本当に上腕二頭筋のストレッチ効果が凄いので、筋肉を痛めたり断裂なんてことにならないように、初めはかなり慎重に行ないましょう。使用重量は軽めになるので、いきなり通常のダンベルカールのようなノリで行なうとケガの可能性があります。