チューブトレーニングの性質

チューブトレーニングを効果的に使うためにはエクササイズチューブの性質について理解しておく必要があります。ここでは、その性質について説明しています。

チューブの負荷の変化

チューブを正しく使うために、チューブの性質を知っておきましょう。

まず、知っておくべき一番重要な性質は、
チューブは伸縮時に負荷が変化する
ということです。

チューブは伸びるほど負荷が強くなります。

この負荷が変化するという性質が、ダンベルなどのウェイトトレーニングとチューブトレーニングの最も異なる部分です。

これにより、近い動作の種目でも、最も負荷のかかる筋肉がダンベルの場合とは違うことがあります。

しかし、この負荷の変化は必ずしもチューブトレーニングの弱点というわけではありません。

負荷の変化を利用しよう

チューブにはダンベルのように重量を負荷としている訳ではないので非常に軽く、
反動をつけても慣性の法則で負荷が抜けてしまうということがありません。

その上、さきほど説明した伸びるほど負荷が強くなるという性質によって、
逆に勢いを吸収してくれます。

反動で勢いをつけてもチューブなら負荷が弱まりません。

このように、チューブの性質は、
筋トレ初心者にありがちな、反動を使ってしまうという行為をやっても負荷が抜けないという強みにもなります。

反動を使えるチューブトレーニングは競技向き

競技では、全身の反動をいかに上手く使うかということが重要になってくるので、このようなチューブトレーニングの特徴は競技力向上に効果的とされ、スポーツのための筋トレとしても広まってきました。

チューブトレーニングは、実践的な、競技力向上のための筋トレにも向いています。

ダンベルやバーベルも持っている人は、こういう面も考慮してウェイトトレーニングとチューブトレーニングを使い分けると良いかもしれません。

インナーマッスルを鍛えやすい

外側から見える筋肉をアウターマッスルというのに対し、
内側にある、外から見えない筋肉をインナーマッスルといいます。

チューブトレーニングはインナーマッスルを鍛えられるということで人気です。

インナーマッスルが鍛えられれば、より日常生活での関節痛の予防や、スポーツでの競技力向上を狙うことができます。

肩コリ

ただし、基本的に近い動作の種目であれば、チューブであってもダンベルであっても鍛えられる筋肉に差異はありません。

チューブトレーニングの方が手軽にインナーマッスルを鍛えやすい種目があるということです。

また、さきほど説明したように負荷のピークの違いにより、“最も”負荷のかかる筋肉がチューブとダンベルでは、種目によっては違うこともあります。

最後に

チューブトレーニングの性質をふまえた上で、いよいよ実践的な内容に入りたいと思います。

というわけで、次回は「チューブの強度の調節方法」を解説いたします。