チューブの性質の利用方法

チューブの性質を利用して効果的にチューブトレーニングを実践するための基礎知識やテクニックを紹介しています。

チューブが張った状態を維持しよう

チューブがたるんだ状態では、筋肉に全く負荷がかからなくなってしまいます。

負荷が抜けてしまっては効果が得られないので、
動作中は、常にチューブが張った状態をキープする必要があります。

チューブが張った状態をキープするためには、
もっともチューブが縮んだ状態であるスタートポジションの時に、
しっかり張った状態で持つことが必要です。

ピン!と張った状態を維持しましょう。

動作中も、チューブが弛まず、また、伸ばす時には無理のない範囲で動かすようにしてください。

できれば、張った状態から更に引き伸ばしてスタートポジションにつくのが理想です。

このようにすれば最もチューブが短くなっているスタートポジション付近でも、ある程度の負荷がかかります。

稼動域を分割する

さきほども説明したように、チューブの性質として、最初は負荷が弱く伸ばすほど強くなるというものがあります。

なので、稼動域が広い種目ほど、どうしても途中まで負荷が弱すぎたり、あるいは、途中からが強すぎたりしてしまいます。

これに対する裏技、というか変則的な対処法として、
稼動域が広い種目は、稼動域を分割するという方法をとってみるのも良いかもしれません。

中間地点で、分割!

例えば、2分割するとして、
十分に負荷がかかる位置でチューブを持ち、スタートポジションから、通常の半分くらいまでの範囲で行います。

次に、チューブをさっきより少し長く持って、半分くらいからフィニッシュポジションの範囲で行います。

このようにすることで、チューブの伸び具合による負荷の差に、ある程度対処することができます。

広背筋の種目とチューブの性質は相性が良いのですが、
大胸筋の種目ではどうしても上腕三頭筋を使うところで負荷が強くなってしまうので、特に、この稼動域を分割する方法が有効だと思います。

チューブトレーニングにおける稼動域の分割は、・稼動域が広く、負荷の変化が大きすぎる場合 ・強く負荷をかけたいところで逆に弱くなる場合 などに有効です。

ここで、一旦区切りますが、チューブの性質の利用法はまだあります。

次回はチューブの性質を利用した「ウェイトトレーニングとの併用」について説明します。