コンセントレーションカール

コンセントレーションカールとは、肘を太ももの内側などに固定した状態で、肘を曲げてダンベルを持ち上げることによって、上腕二頭筋(力こぶ)の短頭を鍛える筋トレです。

コンセントレーションカールで鍛えられる筋肉

  1. 上腕二頭筋(短頭)
  2. 上腕筋

コンセントレーションカールのやり方

  1. ベンチに座って逆手でダンベルを持ち、上腕の肘(の少し上の部分)を膝の内側に当てる。
  2. 上腕二頭筋を収縮させて、腕を膝につけたまま肘を曲げ、ダンベルを持ち上げる。
  3. 肘を伸ばしてダンベルを降ろす。

※2~3繰り返し。

コンセントレーションカールのスタートポジション コンセントレーションカールのトップポジション

コンセントレーションカールのポイント

  • 常に上腕二頭筋を意識し、力を抜かない。
  • 前腕が疲労し過ぎない程度にゆっくり動作する。
  • 腕は膝につけたまま、肘の位置をあまり動かさない。
  • 持ち上げると同時に手首を返して手の平を上に向け、上腕二頭筋の収縮を助ける。

コンセントレーションは力こぶの高さを作る効果のある筋トレ

力こぶと呼ばれる筋肉のことを正式には上腕二頭筋といいますが、この筋肉には名前の通り、長頭と短頭があります。

上腕二頭筋長頭と上腕二頭筋短頭の位置

コンセントレーションカールでは肘の位置を体より前で固定するこにより、上腕二頭筋の短頭を集中的に鍛えることができるという特徴があります。

短頭を鍛えることにより、上腕二頭筋のピーク(力こぶの高さ)を作ることができるため、腕を曲げて力こぶを出した時に、より力こぶが強調されるようになるわけです。

ちなみに、コンセントレーションを英語で書くと「concentration」、日本語の意味は「集中」です。たぶん、上腕二頭筋短頭を集中的に鍛えるアームカールだからコンセントレーションカールという名前なのでしょう。

コンセントレーションカールはベンチがなくてもできる?

ベンチに座って前傾になり、膝(というか内腿?)で肘を固定するやり方が一般的ですが、肘を固定せず、立って前傾姿勢でコンセントレーションカールを行なう人もいます。若干、肘は動きやすくなりますが、もちろん、このやり方でも上腕二頭筋短頭が鍛えられます。

座って行なうコンセントレーションカールは、筋トレ専用のベンチでなくても普通の椅子に座ってもやれるので、自宅ならダンベル1つあれば可能ですが、
意外とジムだとベンチが空いてなくて出来なかったりすることもあるので、そんな時は、この立ってやるコンセントレーションカールが便利ですね。

シュワちゃんことアーノルド・シュワルツェネッガー氏が立った状態でのコンセントレーションカールを何セットも繰り返しやっている映像を見た記憶があるのですが、彼はジムで長時間の筋トレをやるタイプだったそうなので、こっちのやり方が効果的だからというより、ベンチが空いてなかった、あるいはベンチを長時間占領しないように遠慮して立って行なうことが多かったのかも・・?