トライセップスキックバック
トライセップスキックバックとは、上半身を前傾した体勢で、肘を中心ダンベルが孤を描くように後ろに持ち上げ、上腕三頭筋を鍛える筋トレです。
トライセップスキックバックで鍛えられる筋肉
- 上腕三頭筋
上腕三頭筋の中でも特に短頭に効果がある
トライセップスキックバックのやり方
- 片方の手と膝をベンチにつける。
- 肘と肩が同じ高さになるように片手にダンベルを持って、肘を直角に曲げる。
- 肘を伸ばしてダンベルを持ち上げ、上腕三頭筋を収縮させる。
- 肘をゆっくり曲げてダンベルを降ろし、上腕三頭筋をストレッチさせる。
※3~4繰り返し。
トライセップスキックバックの動作のポイントと注意点
- ダンベルを振り子のようにして、反動を使わないようにする。
- 動作中は常に上腕三頭筋に負荷を集中させるように意識する。
- 肘を体側面につけ、あまり動かさないようにする。
- 肘を曲げ、上腕三頭筋をストレッチする時は、拮抗筋である上腕二頭筋を収縮させるように意識すると良い。
- 肘を伸ばして上腕三頭筋をしっかり収縮させる。この時肘を痛めないように注意。伸ばしきるほんの少し手前でもOK。
トライセップスキックバックは上腕三頭筋の内側頭と外側頭に効果がある
肘を体の横の位置で固定することによって、上腕三頭筋の短頭(内側頭・外側頭)を集中的に鍛えられます。
トライセップスキックバックはシェイプをつくる効果があるとも言われており、女性にもおすすめですが、腕の太さの2/3を占める上腕三頭筋のうち、二つの筋肉を鍛えることができるわけですから、たくましい腕を作りたい男性にとっても効果のある筋トレといえます。
上腕三頭筋の短頭(特に外側頭)を強化することによって、正面や背面から見た時の「二の腕のメリハリのあるライン」を強調することができます。近い効果のある自宅でできる筋トレ種目としてはチューブラットプレスダウンがおすすめです。
また、トライセップスキックバックは収縮時に負荷のピークを迎えるというほかの上腕三頭筋の筋トレにはない特徴があるので、「刺激を変えて、頭打ちを防ぐ」という意味でもメニューに加えたいところです。
トライセップスキックバックは軽いダンベルで丁寧に動作しよう
トライセップスキックバックは、重いダンベルでやってしまうと、肩が疲労し過ぎて肘の位置が動いてしまったり、反動を使いすぎてしまい、上腕三頭筋に効かなくなってしまいます。
正しいフォームで上腕三頭筋のみの筋力で十分持ち上がるダンベルを使い、ダンベルライイングエクステンションなどの仕上げの筋トレとして行ないましょう。
トライセップスプッシュアウェイ
トライセップスプッシュアウェイは、両手にダンベルを持って前屈みになり、キックバックのように動作します。ベンチに手や膝をつけないトライセップスプッシュアウェイを片手で行うと腰を捻って痛める危険があるので、なるべく両手で行いましょう。片手で行う場合は、膝に手をついてください。
キックバックもトライセップスプッシュアウェイのバリエーションの一つです。