ダイエット基本三原則
ダイエットの基本的な内容は前ページまでで終わりです。新鮮な知識ばかりだったという人は、頭の整理がつかないと思うので、これまでの内容を大まかにこのページにまとめておきます。
いきなりこのページに飛んできてしまった人は、いまいち理解できないと思いますし、細かい説明などは省いてあるので、最初のページから順序よく覚えましょう。
一通り読んできてくれた人も、まとめを確認してからもう一度はじめから復習すると、より理解が深まると思います。
体脂肪を落とすダイエットの三原則
ダイエットの基本講座を大まかにまとめると、体脂肪を落とすための方法は三つの原則(条件)になります。
カロリーバランスの原則
カロリーバランスによる体の変化
- 摂取カロリー>消費カロリー → 水分を除いた体重が増える
- 摂取カロリー=消費カロリー → 水分を除いた体重がキープされる
- 摂取カロリー<消費カロリー → 水分を除いた体重が減る
まず、消費カロリーの多くは、生命維持だけで何もせず消費する基礎代謝によるものなので、ダイエットは食事管理ありきのものである。したがってカロリーコントロールのメインは摂取カロリーである。
食事量不足による水分不足、極端なカロリー不足にならないようにぎりぎり【摂取カロリー<消費カロリー】になるように調節する。極端に摂取カロリーを低くすると、体脂肪は落ちず、代謝が低下し太りやすい体質になるので注意する。
体脂肪は1kgで約7200kcalあり、数日でkg単位で落ちるということはなく、短期間で大きく体重が落ちたのはほぼ水分の不足によるもの。水分は代謝(科学反応)に不可欠なものなので不足してはいけない。
もちろん運動による消費カロリーもこの原則に含まれ、カロリーコントロールでは摂取カロリーに次いで、消費カロリーが第二の要素となります。
栄養バランスの原則
PFCバランス(三大栄養素のバランス)の目安
- P:タンパク質(プロテイン)・・・15%
- F:脂肪(ファット)・・・25%
- C:炭水化物(カーボ)・・・60%
栄養バランスは、カロリーを持つ三大栄養素のバランスが重要である。上の目安は重量ではなくカロリーを基準にした理想値で、1g9kcalと他二つの2倍のカロリーがある脂肪は、重量に換算するとカロリーの割合で見るよりかなり少ないということに注意する。
また、ダイエット時は通常のPFCバランスの理想値からややタンパク質を多目のバランスにすると良いので、結果的に炭水化物、脂肪はやや控えめとなる。
特に脂肪の摂り過ぎには注意が必要だが、体内で合成できない必須脂肪酸の中でも不足しやすいオメガ3系は意識的に摂る必要がある。また、三大栄養素のサポート役を担う微量栄養素も摂るようにする。
低GIと食事頻度の原則
少量を小まめに食べると、血糖値が安定し、空腹を感じにくく、無理なくダイエットが続けられる。また、インスリン分泌が適量になり、ダイエットによる脂肪の分解を妨げず、筋肉の分解は防ぐため、代謝が落ちにくく体脂肪は効率良く落ちやすい。
低GI食品も適量食べれば血糖値を安定させやすく同様の効果があるので、併用すると良い。
食物繊維やタンパク質や脂肪を炭水化物と一緒にとることでも血糖値を安定させることができるため、バランスよく食べる事は体脂肪を効率的に落とす効果が高い。
ダイエットの三原則について
このダイエットの基本三原則を守っても体脂肪が落ちない人はまずいないと思います。体脂肪はゆっくりとしか落とせないものなので焦りは禁物です。
理解を深め、確実に実行するために、また見落としを失くすためにもう1度最初から読んでみると良いかもしれません。
どれも最低限に絞ったダイエットを成功させるための必須条件のつもりですが、全てが無理なら、まずはカロリーコントロールから順番に始めてみましょう。慣れてきたら、栄養バランス、食事の頻度と徐々にこなしてください。
どんなタイプの体質でもこの三原則は当てはまります。この原則を理解した上で自分に合った応用的なダイエット方法を見つけましょう。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
このページのまとめ
- 総消費カロリーよりぎりぎり少ない摂取カロリーに調整する。
- PFCバランスを整え、ややタンパク質を重視する。
- 炭水化物食品は低GI食品を取り入れ、食事の頻度を高める。
- カロリーコントロールから始める。